住宅購入時に必ず確認しておくべき、注意点知っていますか?

住宅購入は一生に一度というほど大きな買い物です。
慎重に考えて決めなければならないと思われる方も多いと思いますが、
多くの方が日用品と違い購入経験もないため、どの点に注意すべきかわかりません。
そこで本日は、はじめて住宅購入をされる方が、
もっとも注意すべき点をまとめていきます!
まさかいきなり、物件を見てませんか?
住宅購入の成功は、「資金計画」にあり!
いきなりのご質問となりますが、
「皆さんは住宅を購入検討する際、いきなり、物件選びから始めてしまっていませんか?」
パパはこの間、チラシに入っていた現地販売会にママに内緒で行ってたよ~
れおくん!それ内緒だよ!…でも、買うものなかったら意味ないし、物件見に行くのが先じゃないですか?
山中さん、それは住宅購入を失敗しやすい方法ですよ!私のところに相談に来た事例をもとに説明します!
ファイナンシャルプランナーとして相談いただく際に意外と多いのが、
すでに物件を決めてから、ライフプランと資金計画を立てに来るお客様です。
すでに4000万の新築住宅を購入契約してきたのだが、
本当に大丈夫なのか不安になり相談にきたとおっしゃるのです。
詳しく話を聞いてみると…
ちょうど近所に新築住宅がでて、見学会をやっていて、夫婦で見に行ったそうです。
見学会へ訪れた際には「じっくり考えて検討しよう」と話されていたようですが、
見学会で現地にいた不動産営業マンから
「この物件すでに申し込みを検討している人がいる。
今買い付けを入れてくれたら、間に合うかもしれないが、
たぶん、今日中に決まってしまいますよ~」
といった話を聞きます。
ご夫婦にとって、あればいいなと思っているエリアで立地も良い…
今後同じような物件もなかなかでてこない…
さらに今の家賃プラス1万円で買える…
その場で結論を迫られたご夫婦は
不動産屋さんの事務所へそのまま当日出向き、購入申込書をだしたそうです。
購入申込書には契約希望日の記入が必要です。
来週の日曜日でも記入しようとすると
営業マンは「それだと購入は難しいかも、契約優先なので他の方が明日契約したいと言われれば、
購入できなくなってしまいます…明日はご都合いかがですか?」
と聞かれ、翌日手付金を用意し、購入契約を結んできたそうです…
まだこれから、購入を考えている方は
そんな高い買い物をそんな風に決めるわけないと
思われているかもしれませんが、
このようなケースは非常に多いのです。
住宅購入はほとんどの方が購入経験がありません。
購入の手順もわかりませんし、何が判断材料なのかわからず、
とりあえず、業者の言いなりとなり、購入をすすめてしまうことになるのです。
このようにならないためにはどうすればいいでしょうか?
購入のポイントを考えてみましょう!
正しい購入の手順は「資金計画」⇒「物件選び」!

住宅購入を成功させるための
購入の手順は、
「資金計画」⇒「物件選び」です。
物件がないと買うかもわからないし、
まずは物件選びからでしょ!とおっしゃる方もいるかもしれませんが、
それは、非常に危険な手順です。
今回の事例に上げた夫婦のケースで考えてみると、
「物件選び」⇒「資金計画」の手順で進めています。
物件を見学後、不動産屋さんの事務所で担当者から、
資金の支払いについて、
物件:4000万円
諸費用:250万円
総額:4,250万円
住宅ローン:3,650万
自己資金:600万円
提案を受け購入計画を進めていました。
ご夫婦は現在の家賃の支払いが9.2万円の1LDKにお住まいでした。
住宅ローンが3650万円となると月々約10万円の支払い(35年ローン・金利0.8%)となります。
確かに、現在の家賃の支払いが9万円から月の支払いが8千円アップしただけなら
なんとかやっていけそうと感じたご夫婦の感覚もわかります。
しかし、この判断は“今”大丈夫かどうかの判断はしていますが、
“将来“大丈夫なのかの判断ができていません。
本来であれば、「資金計画」を立てる際に
夫婦のライフプランを立て、
将来何人のお子さんがいて、
そのお子さんをどのような進路を希望するのか?
ご主人の今後の収入の変動はどうか?
奥さんはお子さんが大きくなられた際に仕事へ復帰するのか?
老後の時に資金がどれほど残したいのか?
など、もとにライフプランを立て、それに応じて「住宅資金」として、
35年間どのような支払いがもっともの望ましいかを判断する
シミュレーションが必要です。
物件の選定が進んでからは、後戻りは難しいです。
そのため、事前の計画は必須といえます。
ええっ!それって本当に資金計画?~不動産屋の資金計画~
住宅の購入の際に最も大切なのが「資金計画」。
ここを外してしまうと、住宅の購入は失敗に終わるリスクが高くなります。
このような話をしていると
「私たちは物件見学をする前に不動産屋さんに「資金計画」をしてもらったから、うちは大丈夫です」
とおっしゃる方がいらっしゃいます。
しかし、それは本当に正しい「資金計画」なのでしょうか?
私が考える資金計画は「ライフプラン」に近いものです。
将来のできごとを洗い出し、将来の老後を含めた人生計画を定めたうえで、
住宅資金にあてられる資金を割り出し、それにあった住宅を探していくのです。
しかし、多くの方は不動産屋さんや住宅メーカーさんに提案してもらった
簡易診断を「資金計画」と勘違いしていらっしゃる方が多いです。
というのも、不動産屋さんや住宅メーカーさんは家を売るのが仕事です。
だいたいの業者さんでは、
「今の家賃はいくらですか?」
「いくらぐらいの支払いであればいいですか?」
と質問をして「月10万」とこたえると、
「3670万円までであれば、支払いが何とかなります」
と住宅ローンで借りられる限度額を教えくれ、
「住宅ローン3670万と自己資金600万を合わせて、そこから諸費用250万をひいて
4020万までの物件が買えますよ」
自己資金をたして、諸費用の金額の概算を引いて物件の価格を提示しているだけです。
これは簡易診断という「予算の確認」であり、「資金計画」でもなんでもありません。
パパもこの間「資金計画書」もらってきて、「これで安心!」って言ってたね!
うん…申し少しで失敗するところだったかもしれないね…気が付けてよかった!
山中さんだけではないと思います!多くの方が勘違いしていることなので、この手順必ず守ってください!
ファイナンシャルプランナーに相談して、正しい資金計画を!!

「資金計画」とは生涯の計画を事前に予測し、どれほどの予算を住宅費用に
あてられるのかを考える作業です。
今から購入を検討されている方は、是非、
「資金計画」をもとに一生に一度の大切な買い物に挑んでいただきたいと思います。
今後計画を立て方についての記事も掲載していきます。
そちらを合わせて参考にしていただければ、ご自身でも計画をたてることができます。
また、すでに購入をされている方も、
今一度、資金計画を立てることでも可能です。
住宅の支払いが厳しくなってきた方や今後の不安を抱えている方は是非、
お近くのファイナンシャルプランナーにご相談してみてください!